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俺の日常は数日間穏やかそのものだった。
朝の隆夫との逢瀬。
みんなで食べる賑やかの昼食。
それ以外の時間はBIRDSの連中とのたわいない会話。
隆夫とは進展がなくて、不死原にからかわれたりしたが、それでも幸せだとはっきり言えた。
だから…この幸せがそう長く続くものではないことは、想像すらしてなかったのに…。
「木村さん!!不死原さん!!」
息を切らしながら入ってきたのはBIRDSのメンバーの一人だ。
「ちょっとちょっと、どうしちゃったの?」
ただならぬ様子に、座っていた俺達は、立ち上がりそいつの傍に近づいた。
「高橋が…デビルの連中に拉致られてリンチされて…病院に運ばれました…」
聞いた瞬間頭が真っ白になった。
高橋は大切なBIRDSの一人だ。
その話が本当なら許すことはできない。
「その話は…本当なの?」
いつもちゃらちゃらしている不死原も珍しく真剣な顔をしている。
「本当です。○×総合病院に高橋がいます。詳しくは…」
「わかった。俺が一人で○×総合病院に行く。みんなは待っててくれ」
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