笑わない少年

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墓標だと思っていたのは剣だった……。 いや……、剣だけではない。 槍……、弓……、斧……、銃……。 ありとあらゆる武器が地表に突き立っていた。 「これってこの前の……」 以前見た夢だ。 以前と同じように金属がぶつかる音がする。 「……行ってみるか」 義之はゆっくりと歩き出す。 時折、傍にある武器の墓標に目をやる。 調度品のような装飾の派手なものもあれば、実戦重視のもの、錆てきているものと様々だ。 音はどんどん大きくなる。 義之は歩き続ける……。
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