ドラの死

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俺とドラの楽しい日々は、長く続かなかった。 ――…ある日ドラは、いつものように僕の学校からの帰りを待ってた。 いつものように…… 僕が家に着くと、近所のおじさんが、いつものように、ドラを虐待していた。 僕は、いつものように、ドラを庇いに行った。 そして何とか助かった。 だけど……… ドラは、疲れきって、僕の腕のなかで ミャーッと、力強く鳴き、幸せそうな顔をして亡くなった。 猫は、車に引かれて亡くなると、目を開けて死んで、人間を恨みながら死ぬと言う。 他の地域では、違う言い方するかもしれない。 だけど、ドラは、幸せそうな顔をして死んでったんだ…… 僕は、それが逆に悲しかった。 その場で大声あげて泣いた。 この年にして、大人の勝手や、いじめ、虐待、1つの命の死……一気にまだ知らなくて良いものを知ってしまった。 命と言うものが大事ということは、ドラに学びました。 ドラの死は、無駄にはしない。 僕は、この小説からも、自分の口からも、命の大切さを伝えていきたいです。
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