1人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
俺とドラの楽しい日々は、長く続かなかった。
――…ある日ドラは、いつものように僕の学校からの帰りを待ってた。
いつものように……
僕が家に着くと、近所のおじさんが、いつものように、ドラを虐待していた。
僕は、いつものように、ドラを庇いに行った。
そして何とか助かった。
だけど………
ドラは、疲れきって、僕の腕のなかで
ミャーッと、力強く鳴き、幸せそうな顔をして亡くなった。
猫は、車に引かれて亡くなると、目を開けて死んで、人間を恨みながら死ぬと言う。
他の地域では、違う言い方するかもしれない。
だけど、ドラは、幸せそうな顔をして死んでったんだ……
僕は、それが逆に悲しかった。
その場で大声あげて泣いた。
この年にして、大人の勝手や、いじめ、虐待、1つの命の死……一気にまだ知らなくて良いものを知ってしまった。
命と言うものが大事ということは、ドラに学びました。
ドラの死は、無駄にはしない。
僕は、この小説からも、自分の口からも、命の大切さを伝えていきたいです。
最初のコメントを投稿しよう!