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先に進むと、今度は人一人分ほどの、巨大イモムシが3匹飛び出してきた!
「またムシ系かよ…」
トラウマになりそうだった。
「ホールワーム……まださすがにマギにはまだキツいか…少しサポるわ。」
ノウェは、今度は背中の太刀を抜いた。
マギも同じく木刀を抜く。
「マギ。とりあえず、あいつの尻尾を掴め。そうしたら次の指示を出す。」
「偉そうに…てか、サポは?」
「してやるよ!とにかく行け!」
ノウェのその言葉を後押しに、マギは飛び出した。
走り出し、一気に虫の横に入る。
しかし、巨大な図体に合わず、機敏な動きをし始めたイモムシは、体を捻らせ、マギの身体に体当たりした。
「ーーッ!!」
不意をつかれたその攻撃に、マギは反応仕切れず、脇腹にモロに喰らい、車に跳ねられたように地面に転がった。
「ーーッテェェ!!」
脇腹を押さえ、痛みを堪える。
ゲームにしては本当にリアルな感触に、再び恐怖を覚える。
「ヒール!!」
ノウェの裏からのその言葉と同時に、淡い光がマギに降り注ぎ、痛みが和らいだ。
「ーーッ?あ、あれ?」
あれだけ悶えた脇腹の痛みが急に和らぎ、マギは逆に動揺した。
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