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無数にある足を器用に動かし、スピードをつけて、マギに突進してきた。
「ノウェ!さっきの技を!」
「無理だ!!術の反動でしばらくは出せない!」
はぁぁ!?と叫びたくなったが、その間にもワームはこちらに迫ってくる。
また、考えるよりも身体が動いた。
向かってくるワームに向かい、走り出す!
「マギ!!おまえっバカかっ!?」
後ろの声など、マギには聞こえていなかった。
お互いに距離が縮まる!
ーータンッ!!
勢いを付けたままマギは飛び上がる!
そして、突進してくるワームを踏み台にし、さらに飛び上がった!!
「んなっ……むちゃくちゃな…。」
それをみたノウェは、空高く飛び上がるマギをア然と見ていた。
その刹那…
ーーードドドドドッ!!
「ん?……あ、まずい…。」
ドォォォォン!!
勢いを殺さず、そのまま特攻したワームは、マギの後ろでア然としていたノウェに突っ込んだ!
不意をつかれたノウェはガードが間に合わず、ミシミシと骨が響く音と共に跳ね飛ばされた!
「がっはぁぁぁっ!!」
飛ばされたノウェと、高く飛び上がったマギが、地面に付いたのは、ほぼ同時だった。
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