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着地したと同時にマギは走り、落ちていた木刀を拾った。
ブンッ!と勢いよく横に振り、付着してたワームの体液を落とし、周囲の確認をした。
先ほど、マギが踏み台にしたワームはノウェをターゲットにしたようだ。
もう一匹はノウェの術でビリビリと痺れていた。
今まで動かなかったもう一匹のワーム…マギの相手はそれに絞られた。
「………尻尾をか…。」
ノウェの言葉通り、尻尾に照準を絞る。
…さっきのようにむやみに突っ込み、また体当たりの餌食になるのは目に見えてる……
………この世界ならできるかもな…。
マギは携帯を操作し始めた。
そして、ある部分で携帯の操作を止め、左手で操作してた携帯を、右手の木刀と持ち替えた。
……さて…いっちょやってみますか!
マギはその構えで全力で走り、狙いのワームとの距離を一気に詰めた。
ワームも身体を縮め、勢い付けた体当たりの態勢をとり、待ち構えていた。
距離がマギの中で決められた位置に縮められた時
ーー今だっ!!
右手に構えられていた携帯の決定ボタンを押した!
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