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「あぁ。魔法屋で買う魔法は一発いくらって決められてるんだ。この魔法の回数を【チャージ】と言ってる。」
「チャージ…充電とかか…使い切りのアイテムみたいなもんだな。」
「まぁ似たようなもんだな。」
そう言ってノウェは手の平の炎を消し、手を下げた。
「さて、ドロップが出てるから拾ってこい。そしたら奥に進むぞ。」
「あぁ。」と軽い返事をして、俺はドロップポイントに手を翳した。
光が手の平に吸い込まれる。
スカラベの甲殻を手に入れた。
「…あれ?」
「どうした?何拾ったんだ?」
「いや…スカラベの甲殻…」
「は?なんでそんなもんが?」
ノウェも戸惑いの顔を浮かべる。
やはり、ワームからそれが出るはずがないらしい…
「………あ。」
「ん?なした?まだなんかあるんか?」
「そういえば、戦ってる時にスカラベの甲殻を使ったわ。」
「使ったぁぁ!?」
ノウェは驚きの声を放つ。
「何に!?」
「いや、ワームに投げ付けた…。」
「な…なげ……。」
口を開いたままマギを見るノウェの目は、宇宙人を見るような目だった。
「な…なんだよ…?」
「い、いや。天才は何するかわかんねぇなって…。じゃあそのドロップはお前が落としたやつだよ。」
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