3026人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃ、俺は一回ログアウトするが、マギはどうする?」
「俺か?………レベル低くてここから一人で進むのも危ないから、お前と帰るよ。」
別にノウェに遠慮しているわけではない。
悔しいがノウェがいないと不安なのだ。
「わかった。じゃ、俺の手を握れ。」
「ハァッ!?気色わりぃ事言うなよ!!」
マギは何歩かノウェと距離をとる。
「アホ!!違うわ!俺のスキルで帰るから、その効果をお前にも流すために手を繋げって意味だ!」
慌てて怒鳴るノウェ
「もういい!勝手にやるぞ!」
そういって、ノウェは俺の手を掴みあげ…
「テレポ!!in渋谷!」
叫んだと同時に、俺とノウェの身体がフワリと浮いた。
「うわっ!?」
そして、白い翼が二人を包み込むように現れ、包み込んだ刹那、空高くへと消えていった。
翼の中は真っ白な世界…
ワープする時と同じ感覚だ。
例えるなら、エレベーターに乗った時にあるあの浮遊感…
本当に不思議な感覚である。
最初のコメントを投稿しよう!