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ーープツンッ。
と音がし、不意に夢から覚めたような曖昧な感覚が身体を支配する。
自分の目を覆うように違和感があり、それをつかみ取った。
視界が戻り、暗い明かりのない自分の部屋…
電源のついたパソコンの前に座っていた。
…………あ、そっか…。
思い出したように理解する。
俺は今まで、【マギ＝エルド】として、ゲームの世界にいた。
【Real】をプレイしていたのだ。
その証拠に、この手に持ったアイマスク…
電源のついたパソコンと繋がってる。
夢の世界に身体ごと入っていた…のか…。
そして戻ってきたのだ…
この現実世界に…
【住野 秋】として。
秋はアイマスクを机に無造作に投げ、パソコンのマウスを手に取る。
ーーーカチカチッカチッ
パソコンを操作し、画面がシャットダウン画面に切り替わるのを確認し、秋は身体を伸ばした。
全身に新鮮な血が行き渡る。
ーーコンコンッ
締め切られた部屋のドアから、リズムのよいノック音が聞こえた。
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