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風呂から出て、タオルで身体を拭き、猫毛の髪質である髪の水気をしっかりと拭き、用意されていた薄手の寝巻に着替え、居間に向かった。
「お兄ちゃん、またドライヤー使わなかったの?」
今ではココアの匂いが漂い、楓がコップを手にしていた。
洗い物は終わったらしい。
「うるさいな…自然乾燥でいいだろ…」
「髪の毛傷むよ?そんなに羨ましい髪質なのに…。まだ怖いの?」
「う、うるさい!ほっとけ!!それよりRealをやるんだろ?先に行くぞ。」
話しを反らし、秋は踵を反し2階の部屋へと向かった。
秋は小さい…といっても、小学三年生の時の事だが…
当時はなんの問題もなくドライヤーを扱えていた秋は、その日もドライヤーを使って髪を乾かしていた。
その時に、なんでも興味を示していた秋は、ドライヤーの熱はどれほどなのか…という課題を自分で見つけ、ドライヤーの熱風が出る部分にティッシュを詰め込み、スイッチを入れたのだった。
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