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あの日は
あたしの大好きな人のライヴに行く前日で
パーマをかけに行った。
いつもと違う美容院へ。
そこで担当してくれた彼は、同じ歳で、趣味でギターを弾く、ちょっとつり目の人でした。
そして数ヵ月後
昼間の仕事に向かうとき、仕事場も近かったため、ばったり逢った。
いや。
目があった。
―少し先にいる彼はたしか…この前の美容師さん?
彼は外にある喫煙所へ歩く。
あたしは仕事場へ向かう。
―あたしの事なんか覚えてないだろぉな
そしてこの前、
またパーマをかけたくて、前から行っている所にしようか、それとも、この前の所にしようか迷って…前回の所に決めた。
予約の電話を入れると
あたしの行きたい日は彼は休みだと言う。
―次の日は休みだけど3週間ぶりの休みだから外に出たくないな…
彼に担当してもらうのは諦めようと思って予約をした。
電話を切って、少し考える。
―あたしがその美容院にしたのは彼に担当して欲しかったからだ。やっぱり彼が居る日にしよう!
電話をかけなおし予約を取りなおす。
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