歓迎してるのに?

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彼が生きている時間は短く、早過ぎた気がする。最期は、胃癌で逆流した血で喉を詰まらせて4:25に逝ってしまった。 8月2日が来ると、彼がお気に入りの妹のベッド(よく占領しては寝てた) まで行こうと唸っていたのを思い出す。 自分は人間だと思い込み、人間と同じ行動をしようとした。出来なくて首を傾げては八つ当たりした彼は…私達家族の中では、家族の“一人”だと記しておく。 この世で、最も猫らしくなかった猫である事を、人間になろうとした猫だった事を…。                 -終-
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