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そんな大和根の考えを知ってか知らずかフアッフル・ファフニナード・ファフホーヘン・ファフファフムフは、窓の外をずっと見つめ続ける大和根に自分の願いを告げる。
「儂の願いはな……儂にブツリガクを教えて欲しいのじゃよ」
「はぁっ!!お前、そんな事で……」
大和根が驚きの声をあげて、振り返る。
様々な疑問とそれに伴う感情が雛を見つけた蛇のように口から飛び出そうとする。
しかしそこには、さきほどの余裕たっぷりな態度とは違う瞳を輝かせたフアッフル・ファフニナード・ファフホーヘン・ファフファフムフの姿があった。
その輝きは、純粋に真理を追い求める者が見せる真摯さがあった。
その輝きに大和根の中でとぐろを巻いていた蛇は影のようにかき消される。
少し考えた後、自分の中で大和根は結論を出す。
「……物理学を教えれば、帰して貰えるんだな?」
「うむ」
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