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ああ、なんて綺麗な瞳なんだろう…
君を見た第一印象はそれだった。
大きなくりっとした真ん丸い瞳に射ぬかれたような気になって、ずっと見つめていたら君が目を逸らしてしまった。
「…あっ」
まあ無理もないか…
彼女は人見知りが激しいらしい。
いや、正確には人間嫌いか。
いつも人といる所を見ないし…恐らく誰も…自分すら信用していないのだろう。
その瞳は冷たいものだった。
昔の僕みたいに。
君と話せたら、何か分かるかな。
君と話せたら…何か助けてあげられるのかな。
なんて、後ろ姿を見せる君は、僕がそんな事を考えていたのも知らないで、今日も何処かをさ迷うのだろうね。
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