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今日は、薄汚いBARの角を曲がって大通りに出てみた。
いつもより人が多いのは、気のせいだろうか…。
危うく人の足にぶつかる所だった。
通り過ぎてく人は舌打ちをして、私を見下しながら唾を吐いた。
ただ、歩いていただけなのに…。なんて、もう気にすることはなくなった。
慣れてしまったから。
人間って、自分勝手。
私は私なりに、一生懸命生きているのに。
その大きな手は私を殴り、その大きな足は私を蹴る。
傷だらけの体を、私は毎日舐めるしかなかった。
行く先は決まっていない。
私の居場所もない。だから野良だと人は言うのだろう。
誰も帰る場所をくれなかった。それだけなのに…。
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