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青々と広がる夏空。
周りの木々は瑞々しい緑の葉を茂らせて、時折風でなびいてサァーっと音を奏でる。
そんな場所を歩く1人の少年がいた。
赤髪で身長は平均より少し高め、服越しでも分かるほど体つきはしっかりしている。
右腕には立派なステンレス製の腕時計を付け、学生カバンを片手に持っている。
彼の名は波島 大地[なみしま だいち]。
近くの公立高校に通う二年生だ。
ダ「あぁ。学校かったるいなぁ…アチーしちょっとコンビニ寄ってくか。」
そう言うとちょうど目についたコンビニに立ち寄った。
イラッシャイマセ~
生き返った~ と言わんばかりの表情を見せる大地はそそくさと雑誌コーナーへ向かう。
手にしたのは月刊誌【プレ通】
そう、彼はゲーム好きなのだ。しかしゲーマーの域でもなく、あくまでRPGを楽しんでいる程度だ。
ダ「そろそろ新しいの出るかなぁ♪
ん?ファンタジック トラベル。」
〔ファンタジック トラベル…
主人公が何も前触れもなく突如、時空の穴へと落ち込み、落ち込んだ場所が魔物が存在する異世界だった。主人公は元の世界へ戻るために、その異世界を旅する物語である。〕
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