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「たっだいまー」
「お帰りー…ってまたそのアイス食ってんのかよ」
「うるさいわよ我が弟」
「本当に好きだなー」
「いいじゃない。私の勝手なんだから…お母さんは?」
「買い物行った」
「把握」
向日葵は急いで
仏壇の前に座る。
「…ね、お父さん。はーげんだっつって言うアイス分かる?今日綾花とアイス食べてたら、今の時代ははーげんだっつって言うアイスが良いんだって。なんか高そうだよね」
仏壇にある線香の煙が揺れる。
「でも私、やっぱりあのアイスが一番好きなんだー…お父さんがいつも買ってきてくれたアイスが」
「私が毎日我儘言う所偽で、お父さん……」
線香の煙の揺れが止まった。
「ごめんね、お父さん……聞こえてるかな?」
「姉ちゃん、何一人で喋ってんの?すげぇ怪しい」
「さっきからうるさいわよ弟」
「だって怪しいから」
「そういうのは気にしなーい」
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