告白したら負け

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私は実は早起きだから朝シャンしても学校に着くのは結構早い。 昨日は早川くんのことばっかり考えて宿題を忘れていたから授業が始まる前に終わらせよう。 私は気持ち早歩きで階段を昇り教室に向かった。 赤のパンツが見られてないか心配。 教室について後ろのスライドドアに手を伸ばしたとき、異変に気付いた。 ちなみにスライドドアには教室の中が見ええるように小さな丸い窓がついている。 「早川くんが、女子と話してる………」 早川くんと女は席を前後にして座ってる。 いやぁぁぁ、早川くんあんなに笑ってる。 私にはあんな顔したことないのに! 当たり前か。 どうやら教室には2人しかいないようだ。 ………あの女……… よく見ると最近仲良くなった長谷川美華だ。 そういえば早川くんのことをずっとかっここいいと言っていたな。 2人きりになったのをいいことに…… 邪魔……じゃなくて便乗してやる。 私はドアを開けて何食わぬ顔をして教室に入った。 「あ、おはよ」 美華は私に手を振った。 早川くんを視界に入れつつ美華を見ながら私もすかさず手を振る。 早川くんがこっちを見た。 その瞬間心臓が誰かに握り潰されたように苦しくなった。 やばい。 でもがんばらなきゃ。 近づくぞ。 鞄を机に置いて再び2人を見るとまだ雑談をしていた。 「へぇ~、サッカーやってたんだぁ!私もサッカー好きだよ」 美華が元気に言う。 嘘をつけ。この前話したときはサッカーもセ・リーグとパ・リーグだと思ってたくせに。
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