告白したら負け ～純愛～

恋はゲーム

｢なんでそんなにモテるの？｣

一緒に帰ってる友達が聞いてきた。

｢んー、恋はゲームなんだよ｣

俺は恋はゲームと思ってる。

相手にどうやって自分のことを好きにさせるか、みたいなね。

そんなことをテレビで聞いて以来部活も勉強もかなり努力した。

ニキビだらけだった顔をどうにかするべく小遣いを貯めて眞鍋かをり愛用のプロアクティブを購入。

奮発して美容院も高いところをチョイス。

まずはイメージをよくしようと思ったのだ。

そして部活でレギュラーを獲得、成績も伸び、ニキビも消えたころから女の子ともかなり仲良くなってきた。

それからはとにかく優しくする、悪口は言わないなどと性格のいい男をアピールしまくった。

そんな下積み時代を経て今のモテる俺がいるわけだ。

俺はこのゲームに勝った。

しかし高校ではまた違った、難易度の高いゲームが俺を待っていた。