告白したら負け

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早川くんのこともっと知りたい。 それからというもの、私は早川くんと話すチャンスをずっと伺っていた。 しかしクラスではまだまだ男女の間の溝が深い。 しかも早川くんと私は席が遠いから話すどころか消しゴムすら拾ってもらえない。 でも自意識過剰かもしれないけどね、 早川くんも私のことが気になってるみたい。 授業中にときどきこっちを見てる。 でも私は怖くて目を合わせられない。 頑張って早川くんの方を見ようとしても心臓がありえないくらい暴れだして結局無理。 こんなんだから自分から話し掛けるのは不可能なんだよね。 どうすればいいんだろ。 家に帰った後はもっぱら一人で反省会をする。 夜、ベッドに転がって電気を消して、でも目はあけて。 テーマはもちろん早川くんと仲良くなることについて。 実はもう一部の女子が早川くんに目をつけているという噂がある。 いくらモテる私でもこんなチキンのままじゃ早川くんはとられてしまうかもしれない。 かなり焦る。 早川くんから話し掛けてこないかな。 私は抱きしめていた枕をもっと強く抱きしめた。 暗闇の中でいろいろ考えていると段々まぶたが重くなっていく。 友達に便乗できないかな。 なんてセコいことを考えながら私は夢の中へ落ちていった。
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