未定

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ここは何処だろう。 教科書で見た神殿によく似ていると思った。 白い大きな柱が二列にならんでいて道みたいに続いている。 見知らぬ女の人はその行き着いた所、赤い絨毯の上で途方もなく座っていた。 手には手錠。足には足枷。 長い髪が地面で広がる。 濡れたような黒髪があまりにも美しくて、顔は俯いて見えないがきっと綺麗な人なんだろうと思った。 胸の開いた丈の長い着物のようなものを着ている。 ――ギィィ 柱道に続いていた扉が開いた。 入ってきたのは男だ。 金色の髪に蒼い目が端正な顔に似合っている。 『よく眠れましたか?姫』 『……眠れる訳ないわ。こんなことをして何がしたいのよ…』 『ふふ。こうしたいのですよ、愛しい我が君』 男は女の胸元をさらにはだけさせる。 『――っ!やめて!!いや…!助けて!』 男は女の美しい胸を現わにさせ貪る。 抵抗するも女は枷により身動きができない。 男はついに女の全てのものを剥ぎ取った。 『お願い…やめて…私が私である価値がなくなるわ…もう私はどこにも…』 『必要とされなければいいでしょう。あなたは私だけを見ていればいい』 男はそうして…… 『いや!いやああぁぁぁっ!』 辺り一帯にまばゆい線光が走った。
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