第2章

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ここは昌浩の部屋。 俺は今、3つの視線を受けて座らされている。   なぜこんなことになったかというと、夜中にぬけだそうとしたところを、夜警を始めようとしていた昌浩ともっくんたちに見つかってしまったのだ。   どこに行こうが、俺の自由じゃないかと思ったのだが、一応、お世話になっているため、その言葉はのみ込んだ。 そして、もっくんに何処へ行こうとしていたかを問われ、その様子を昌浩、六合に見られていたのであった。 「おい、葉月!こんな時間にいったい何処へ行こうとしていたんだ!」 白い物の怪は口調を荒げて言う。 「ただ夜風に当たろうと思っただけだ。」 「名をきちんと名乗らないやつの言うことを信じられるか!」 「昌浩には名乗った。」 物の怪は、はっと昌浩を見る。 「昌浩、本当か?というかいつの間に名前で呼び会うようになったんだ?」   「何言ってるんだ、もっくん?俺は初対面の時の挨拶したじゃないか」
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