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わたしの名前は、檜山ひやま朝日あさひ。
朝日っていう名前は、お母さんがつけてくれた名前。
朝日が病院の窓から差してきたとき、生まれてきたから、『朝日』って名づけたんだって。単純だなって思う。
その点、太陽くんは、
名前にぴったりあった人。
明るくて、誰からも愛されてて、男女問わず仲がよくて、やさしくて。太陽みたいな笑顔と、小動物のような円らな瞳が特徴。
その点わたしは、笑っても、冴えない顔をしていて、鼻のあたりはニキビだらけで。見るに絶えない顔。
名前は朝日と太陽でぴったりだと思うのに、顔が釣り合ってない。
スタイルだって、悪い。
小学生に間違われたことさえある。もう中学3年生を卒業するというのにだ。
いいところが一つもない。
しいて言えばお勉強が取り得。将来は自慢できることかもしれないけど、今はお勉強より、女の子として、どうあるべきか、っていうことが重要な気がする。
周りのかわいい女の子たちを見て、激しく落ち込む。
なんでわたしはこんなに
可愛くないんだろうって。
そう思うようになったのもきっと、恋をしたからなのかもしれない。小学校6年生の頃から、わたしは太陽くんに恋している。進展などあるはずもない、片思い。
でも、見てるだけでいいんだ。一生見てるだけで、それで満足、なんだ。
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