片恋

永遠の片思い

給食当番は１０人ほどいる。ごはん係、おかず係、食器係が、主な担当だ。１週間に１回交代で、大体月に１回のペースで回ってくる。

その日、わたしは、「給食当番今日代わってくれない？」という友達のお願いを聞いて、おかず係になった。その子とは、親しい友達じゃなかったけれど、用事があるからお願いと頭を下げられたので、しょうがないと思った。

おかず係の仕事は、食堂から、６－３と書いてあるおかずのバケツを、取ってきて、みんなについであげるという簡単なもの。でも、４０人いるクラス分のおかずは大変な量になる。ただでさえ、身長が低くて、力のないわたしにとって、給食係は、つらいものがあった。しかも、もう１人のおかず係は、風邪で休んでいて、１人で運ばなければならなかったから、さらにきつかった。普通、誰かが休んだら、友達が手伝ってくれるのだけど、そんな心優しい友達が、わたしにはいない。食堂から教室まで、相当距離がある。わたしは、給食服に着替えて、走って食堂へ向かった。