永遠の片思い

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中学は、太陽くんと同じところに行った。わたしのいた小学校を卒業した人は、大体この学校に通っている。太陽くんを追いかけて入学したわけじゃないけど、同じ中学でよかったと思った。 太陽くんは、中学になって、バスケ部に入った。身長が少し高かったのが、決め手だろう。運動神経も飛び抜けていい。わたしたちが、中学2年生になるころには、太陽くんはバスケ部のレギュラーになり、中学2年生の夏が過ぎると、バスケ部のキャプテンになっていた。そんな太陽くんを羨ましいなと思う。そして、眩しすぎると思う。 わたしは、というと、相変わらずだ。太陽くんとは、中学の3年間、ずっと同じクラスだった。でも、二人で話したことなんて、まるでない。太陽くんとわたしは、月とすっぽんくらい違いすぎるもの。 小学生の頃は気にならなかったわたしの容姿と、内気な性格は、次第にコンプレックスになった。中学生になると、にきびも増えてきて大変だった。 太陽くんは、どんどんかっこよくなっていく。わたしは、どんどんだめになっていく。こんなだめだめな自分と太陽くんは釣り合わない。 せめてもの救いが、太陽くんには、彼女がいないということだけ。もてるのに、つくらないみたい。たとえ、彼女がいたとしても、わたしが彼女になれるわけじゃない。救いどころじゃない。いっそ、彼女ができてしまえば、きれいさっぱり忘れられるのに。
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