ある雨の日の出会い

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「奈々・・・・・」 「え!?」 不意にポツリと呟いたその言葉にネコミミ娘は聞き返した 「会ったときも、いつもナーナー鳴いてたろ? だからお前の名前は奈々だ。 これからここに住むのに名無しだと扱いづらいからな・・・」 そういうと、自分もさっきまで座ってた所にもどり、座った 奈々はまさかOKされるとは思っていなかったらしく、暫く呆けていたが、やっと戻ってくると急に涙ぐみ始めた 「万が一・・万が一にもOKされるなんて思わなかった・・」 下を俯きながらポツリポツリと言う奈々を見ながら 「元々、飼うつもりだったんだ。 ペット禁止のマンションだから都合も良い・・・ これからもよろしくな」 「ハイ!!! えっと、ご主人様・・・・のがいいですか?」 何を思ったか急にそう聞いてきた・・・ 「イヤ・・・どっちでもいいが、人前では止めろ」 「ハイ!!ご主人様!!」 こうして、信二に新しく家族ができた・・・ 過去の辛い思い出を新しい思い出で塗りなおし、昔の笑顔を・・・昔の信二を取り戻す事ができるのだろうか? その話はまたの機会に・・・
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