ある雨の日の出会い

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とうとうそのまま子猫はソファーに乗ると丸くなって不貞寝してしまった 「ったく・・・猫なのに羞恥心なんて持ってんだな」 ブツクサと言いながら、台所へ向かうと食材を調理しだした 「・・・・」 頭を上げて、その光景を見ていた子猫は暫くそれを見続けているともう一度寝なおした 「完成!!・・・ふむ、今日のできもまずまずっと」 野菜炒めや味噌汁などを手に持ち戻ってきた 「そういえば猫って何食うんだ?」 寝ている猫に目を向けてそういうが何の反応も示してくれない 「しょうがない・・・キャットフードでも買って来るかな」 箸を噛みながらそう言った 暫くして、言ってきますという掛け声で部屋から信二は姿を消した 「・・・ナ?・・・ンンニュウウウ・・・ニャアア!!」 ソファーから飛び上がり、床に着くまでの間にその変化は起きた・・・ 猫が・・・人型に変化したのだ
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