ある雨の日の出会い

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「もう濡れたんだから関係ないだろ?あばよ」 片手を挙げて、一度も武を見ることなくその場を後にした 「ブエックシ!!相変わらず酷い奴だな…」 ニヤニヤと笑いながら傘を広げた信二を見つめてた 「本当に冷たい人だよね~」 「っていうか、笑った事ないんじゃない?」 「「ね~?」」 女子同士が今の事を見ていたらしく、そんな事を話しながら通り過ぎて行った 「冷たい奴…っか、本当のアイツも知らないで良く言うぜ」 ずぶ濡れの武は立ち上がると、雨降る校庭に姿を消していった
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