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~これは、遥か遠い未来の自分に会う、そんな体験をした主人公のお話~
県内の南翔高校に通う主人公の藤崎 涼華。涼華は、元気で明るい性格なので、友達も多く、毎日を楽しく過ごしていました。
涼華が、高3になる直前の2ヶ月間の春休みの半分を過ごした頃、突然母親の目の前で姿を消し、涼華が姿を現したのが、確実に涼華のいた時代とは違う時代の消えた所と同じ場所でした。
ですが、今、涼華がいる所は、周りの風景がまったく違っていて、涼華がしばらくの間驚いて、その場に立ちすくんでいると、後ろから可愛らしい声の女の子が、涼華に話しかけてきました。
涼華はその女の子に、あれこれ混乱しながら話していると、その女の子は、自分の家へと涼華を招きました。
涼華はその女の子が案内してくれた家に行き、その子の自室に入って話をしていると、その子の母親が入ってきて、その子に
「誰か来ているみたいだけど、いないわね?」と言ったので、その子が涼華のいる席を見ると、そこに涼華の姿はありませんでした-。
その子が不思議がっているうちに、母親が下へ降りていったので、その子がドアを閉めて再び、涼華にいる席を見ると、そこにはさっきはいなかった涼華がちゃんと座っていました。
それに驚いて、その女の子が涼華に、
「さっき、どこに行ってたの?」と聞いたので、涼華は首をかしげて、
「何言ってるの?さっきから、ずっとここに座ってたよ?」と言ったので、その子が驚いた顔をしました。
その女の子が驚くのも無理はありません。実は、この女の子の母親、つまりさっき来ていた母親が、涼華の遠い未来の姿な上に、同じ時間・同じ場所にこの二人は同時に存在する事ができず、この時は、過去の存在である涼華の方が人には見えなかったのです-。
涼華も、この時代の人物ではない上に、未来の自分の姿である、その女の子の母親の姿を見る事もできませんでした-。
そんなこんなで、涼華は自分の元居た時代へと帰れる時が来るまで、その女の子と過ごしていきます-。
そして、涼華が自分の時代へと帰り着いた所で、このお話は終わります-。
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