Heart((切甘))

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  ちょっとくさすぎたかなあと思っていると かずの顔が近づいてきた。 そして次の瞬間、 『ちゅ』 とゆう音と共に そっと唇を奪われた。 オレは何が起こったのか分からなくて 目をぱちくりさせてかずを見る。 かずはというと さっきよりもまた更に顔を真っ赤にさせて俯いていた。 まだ腫れがひいていない赤い目が そっとオレに向けられる。 「「オレは、じんがいるからまた明日から頑張れるんだよ。」」 上目使いでまっすぐ見つめられて そう言われた。 オレはというと もう完全に固まってしまい声も出ない。 柄にもなく、なんだか泣きそうなった。 でも、上目使いで、潤んだ瞳でそんなこと言われたら オレがどうなるのか分かってんのかな、、 どうしようもなく愛しい気持ちが込み上げてきて もう我慢出来そうにない。 完全にしてやられたのも悔しいから 今度はオレが… そう思ってニヤッと笑う。 一瞬、キョトンとするかずの顔が見えたけど 迷わずその唇にキスを落とした。 オレの想いが全部伝わるように とびっきり甘いのを… fin. →あとがき
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