記者会見((甘甘))

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  …あっ! なんとなく分かった気がする。 でも…あれは、 「でも、あれはかめが差し向けたんじゃん?」 そうだよ。オレがゲストと結婚記者会見をやるように真っ先に仕向けたのは 他でもないかめだったはず。 「「ぐっっずだって、じんが記者会見する姿興味あったんだもん。でも…」」 「でも?」 「「最初のうちは楽しかったんだけど、だんだん悲しくなってきちゃって… オレら結婚出来ないし、じんこども大好きだし、 第一オレらはあんな風に祝福されない。 そんなこと考えてたら、本当にオレでいいのかなって…」」 涙は止まったようだが かめはものすごく不安そうな顔だった。 はあ… オレの恋人はなんて馬鹿なんだろう。 オレにとってかめがどうゆう存在なのか まだまだ分かってないな。 「かめ?あのね、オレはかめがいればそれでいいの。 何よりもかめが大好きで、大切なの。分かった?」 「「うん、でも…」」 かめの不安はオレが思っていた以上に大きかったらしい。 「結婚なんて、ただの紙っぺら1枚の契約だよ? オレはかめに誓うから大丈夫。 たしかに祝福してくれる人は少ないかもしれないけど オレたちは別に誰かに祝って貰いたくて一緒にいるわけじゃないだろ?」 ただのへりくつともとれる言葉たちだが オレの気持ちが伝わるように必死で言葉を探す。 「第一、それはオレだって一緒だよ。 かめはオレでいいの?幸せになれないかもよ?」 悲しそうにつぶやく。 「「じん!!そんなこと言わないでっ! オレはじんがいれば幸せなのに!」」 途端必死で反抗してくるかめ ふふふ… 思った通りの反応が返ってきておかしい 突然にやけだしたオレにキョトンとするかめ 「ほーらね、オレもかめと一緒。 かめがオレの全てなの。」 「「そっか…うん、そうだよね。」」 どうやら納得してくれたようだ。 何度も頷きながら、顔を少し赤くさせて かめは嬉しそうに笑っていた。 オレはおまえのどんな姿だって愛してるけど やっぱりおまえの笑った顔が1番好き。 何年もかけて ゆっくりじっくり オレの愛を分からせてやるから、安心して笑ってな… fin. →あとがき
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