君の全てが((甘甘))

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  あれはほんの1時間前 いきなりオレの家に来たかと思ったら 「かず!一緒に洋画見ようぜっ!」 ってズカズカ入ってきて DVDにセットしたと思ったら勝手にソファーに座りだした。 なんかあまりに突然すぎて 頭がついていけなくてア然としてたら 「ほーら、かずはここ!」 ポンポンって自分の隣に開いたスペースを叩きながら 子供みたいな笑顔で言われた。 悔しいけど、それだけで体が熱くなる。 照れたのを隠すように 「「おまえはいつも勝手すぎるんだよ…」」 って呟いて隣に座った。 どうやら仁の相当お気に入りな洋画らしい、、 「やっとDVDになったから早速かずと見ようと思って来ちゃった♪」 オレのそっけない態度はもろともせず 無邪気に微笑む仁。 こうゆうとこかわいいなーなんて素直に思ってたら 「でも、今日は字幕なしで見るからね! かずも英語話せるようになりたいっしょ?」 なんて反抗する暇もなく 本当に字幕なしで映画が始まった。 いやいやいやいや! たしかに英語話せるようになりたいとは思うけど でも、いきなり字幕なしとか… 当たり前ながらまったく何言ってるか分からない、、 「「…ねえ、字幕つけない?」」 「かず、自分に厳しくしないと上達なんて出来ないぞ!」 なんて説教された。 もう何を言っても無駄だと悟り 仕方なく諦めることにした。 それから今まで1時間くらい? 頑張って見てはいるものの 何言ってるか全然わかんないもんだから当然退屈で、 とてつもない眠気が襲ってくる… もう限界だと思って隣を見たら 仁がこの上なく幸せそうな顔で眠っていた。 →つづく  
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