君の全てが((甘甘))

3/4

562人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
  …呆れて物も言えない。 すぐにおまえふざけんなっ! って叩き起こしたいとこだけど こんな幸せそうな寝顔見さされたら そんなこと出来るわけない。 はあー… ため息をついてしばらく眺める。 本当に自分勝手で人の都合なんて関係なしで オレは振り回されっぱなしで… 時々で嫌になることもあるけど でも、こいつがどれだけ優しくて どれだけオレのことを見ててくれるかもちゃんと知ってる。 昨日ちょっと色々あって電話で落ち込んでたから きっとそれを心配して励ましに来てくれたんだろうな… 本当不器用なやつ。 これで自分が寝てたら意味ないじゃないか。 でも、そんなこいつに助けられてるのも事実。 最近のこいつとくれば 髪はボサボサで髭はやして アイドルなんだから髭くらい剃れよとか もうちょっと痩せる努力しろよとか 会ったら色々言ってやろうと思ってたんだけど なんか隣ですやすや眠ってるのを見てたら そんなことどうでも良くなった。 この伸び放題な髪も 無精髭も ちょっとプニプニしたがたいのいい体も 全部全部 愛しくてしょうがない。 それが赤西仁であるなら そんなもの全てどうだっていいんだ。 オレはどんな仁だって大好きだから。 だから、ファンの子には悪いけど もうちょっと仁のやりたいようにさせることにする。 そう思ったら なんだかたまらなく好きが溢れてきて そっと仁の肩に頭を預けて 自分から手なんか繋いじゃって 静かに眠りに落ちた… fin. →あとがき  
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

562人が本棚に入れています
本棚に追加