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鏡のなかから出てきたのは翠星石……
だが、その手にはにつかわない………
いや、漫画のイメージがあるからにつかわないだけだ。
実際似合う。
両手にベレッタのコピーモデルであろう、タウルス
PT92が握られていた。
タウルスPT92!
ブラジルのタウルス社がライセンス生産した、名銃M92Fのコピーモデルである、セミオートマチックピストル。
ノーマルのM92Fより全長が長く、それでいて特徴に、左サイドに取り付けられ、ちょうどガバメントとおなじいちにある、セーフティであろう。
それにより、この銃はセーフティを動かしたあと、すぐさま射撃に入れる位置に親指が行き、素早い抜き撃ちが行え、ガバメントに慣れ親しんだ、人たちに扱いやすい素晴らしい銃となって
「うるせーですっ!さっさとローザミスティカをヨコスですぅ!!銃声の心配はいらないのです!そういう仕様なのです!」
「うぉっ!」
「きゃっ!?」
「ーッ?」
ガンガンガンガンガンガン
宙をまい、跳ね回る薬莢と、無骨な死の雰囲気を漂わせるタウルスの銃口から、吐き出されるいくつもの弾丸。
「何変な解説してるのじゃ!死ぬんでしまうぞ!?」
「は!?しまった」
ちょっと分厚いタンスに身を隠していたが、このままでは危ないことに気が付く。
ここは、こうだ!
「てりゃ!」
俺はまず、そこのテーブルをぶっ倒し……
「!?」
翠星石が気付いて、銃口を向けるが、
「水銀燈!、虹琥珀!」
「え!?ちょ、リョウ!?」
「ど、どうするのじゃ!?」
俺はいち早く2人を脇に抱き抱え、一気にドアヘと走り抜く。
ガンガンガンガン
翠星石が遅れて右手のタウルスを連射するが、腕を自分の体の方向に動かす運動の反対の行動は、腋がしまらず、射撃が安定しない。
こちらの方に向かってきそうな弾丸も、倒されたテーブルに止められ、届かない。
「チッですぅ!」
翠星石はホールドオープンしたタウルスを床に投げ捨て、俺達が出ていったドアを見据えた。
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