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そう言って虹琥珀はキッと化粧台の方をにらむ。その化粧台の鏡は、光を発していた。
ということは…
あれは、nのフィールド!
nのフィールドが開かれている。
そこに、
「ふふっ、おじゃまするのだわ」
真紅だ。真紅だった。
「真紅ぅ~!!!」
「あぁ!?なんだ!?このクソ下劣ゴミ人間!?」
「え!?」
我を忘れて飛び込んで行ったら俺の体が中に舞う。
「うごぁ!」
「追!撃!」
シュカカカカカカカカカ
中に舞う俺の体に向かって、真紅からバラの花びらがダーツの如く追い打ちをかけて、
ダァン!
壁にはりつけられた。
「え!?何これ!どうなってる!?」
じたばたともがくが、まるで、動けない。
「ケッ!そこで黙っていれば、鹿の頭よりは幾らかましだわ」
……こいつは、真紅なのか!?原作と全くちがう…違い過ぎる!
「う、ぬ……リョウをはなすのじゃ!」
「あらぁ?虹琥珀、久しぶりね?まだ、くたばってなかったのね」
「それにしても、よく私に命令口調で物が言えるようになったわねぇ?寄せ集めの、ジャンクのくせに!」
一瞬、虹琥珀はビクッとしたが、恐れ多そうな声で、言った。
「……わしは…ジャンクじゃ、ないのじゃ……れっきとした、ローゼ…」
「!?」
だが、まだ、言葉をいい終わらないうちに、真紅は左手に持っていた、原作ではドアをあけるために使っていたステッキで、虹琥珀の頬を殴り、黙らせた。
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