第一章

2/9
前へ
/169ページ
次へ
「抱っこしてちょうだい」 ……… 「やっぱり……いいな……真紅は……」 周りから見れば、それはかなり引く光景かもしれない。 大の高校生が、一人で、部屋に引きこもり、人形遊びをしている…… 「リョウ兄さん!また、変な荷物が届いたよ……兄さん……兄さん!」 ドアの外からドンドンと叩きつつ、叫んでくる、幼い、女性の声がする。 兄さん、と言うことは妹だろうか? ところで、この男はリョウとらしい。 まぁ、覚えてくれても良いだろう。 これでも一応、この物語の主人公なのだから。
/169ページ

最初のコメントを投稿しよう!

339人が本棚に入れています
本棚に追加