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「うっせぇなぁ!!ミウ!!しかも、変なもんじゃねぇよ!!やっと届いたのか…さっさとよこせ!」
リョウは妹、ミウが居ること無視して、思い切りドアを押し開け、よろけたミウの両手から、荷物を奪うと、また思い切りドアを閉めた。
「ふ、ふ、ふ、ふ………銀様~銀様~そ~れそ~れ乳酸菌飲料~」
リョウは変な歌を歌いながら、その、奪った包を開ける。
それはかなり大きい。
包んであった、油紙をビリビリと破いて捨てると、中には、光沢のある、黒い箱……鞄であろうものが現れた。
所々、金の金具がはめてある。
リョウはその蓋を勢いよく開けた。
そこには、一体の人形が、寝ていた。
黒いヘッドドレス、ドレスローブに身を包み、そして背中に黒い羽が生えた……
そう、水銀燈だ。
リョウは両手で水銀燈を抱き抱えると、ペタペタとその人形の体を触り始める。
あまり、目に負えない光景……
「まぁ……こんなもんか…」
さわった感覚はもろポリウレタン、塩ビ製。そして、その人形は、目を開けることは絶対にない。
「…………」
いくら探しても、絶対に生きた人形は、無いことは解っている。
でも、やっぱり、
「まきます………来ないかなぁー……」
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