第一章

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「9個め…………」 「10個め…………」 「最後………」 リョウが11こある物置を漁り始めようとするときには、もう、6時間がたっていた。 最後の物置。 ここはあんまり、リョウの好きな物置ではない。なぜなら、そこは日本のアンティークが集められている所だから。ローゼンメイデンはヨーロッパ調だ。こんなところにあるわけがない。 だが、とりあえずやることがないので、リョウは物置の扉を開けた。 埃まみれのその物置の物をよける、移動する、探って、いつも通り、探した。 ふと、気付いた。 前はそこに無かった物がある。 埃は全く被っていない。 「なんだ……?」 とリョウは近付いた。 ミウがここに何か閉まったのだろうか? リョウはそれに手を触れた。 鞄だ。
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