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未来日記…それは自分の未来が書き写された日記。誰が書いているのかなどは分からない。
とても不思議な日記。
――――――。
ここは屋上。
私、小村 沙耶(オムラ サヤ)は屋上のフェンスを乗り越えようとしている。
私はいじめられていた。
私はノロマではない。
男に色気づいてもいない。
なのに…あの日あんな事があってから…クラスの皆が変わっていった。
私の前にいじめられていた子、河崎 綾音(カワサキ アヤネ)は自殺した。
いじめで自殺したことを分かった先生達はクラスの一人一人に聞いていった。
1番最初は私だった。
綾音とは親友みたいなものだったから。
だからだと思っていた。
でも違っていた。
私が先生と話している間、クラスではある人が中心に作戦をたてていた。
ある人とは、クラスのクラス委員であり、学年委員長の桑本 美弥子(クワモト ミヤコ)。
美弥子はハキハキしていて、クラス委員とかにも向いていたからすぐに決定した。でも彼女が学年委員長になりたかったのには理由があった。
その理由が、
『だってクラス委員も学年委員長も1番上のようなもの。皆私の言う事を聞かなきゃいけないの。それに先生の信頼を受けていれば、悪い事したって疑われないもんね。』
私はそれを聞いたとき、腹がたって反発した。
でも彼女は…
『何よ?あたしに文句言う訳?上等よ。あんたも綾音みたいにしてあげるわ!』
もちろん私はそのことを先生に訴えた。
でも先生は…
『小村、何故そんなに桑本を犯人だと決め付ける?彼女はクラス委員長だぞ?そんなことするはずがないだろう。』
やっぱり信じない。
美弥子の言う通りだったわ。
んで、その作戦というのが、私以外のクラス全員、私が犯人だと先生にチクると言うことだった。
美弥子の考えは、
『沙耶は絶対に私が言ってたことを言うわ。でも先生は信じない。むしろ沙耶を犯人ではないかと疑うわね。それを利用して、私達クラス全員が先生に「先生!小村さんが桑本さんをいじめてたの…。私も止めたかったけど、小村さんが怖くって…。」とか言ってあいつをいじめてやりましょう!』
勿論クラスには心優しい人もいた。
だけど美弥子には逆らえなかった。
自分の出番が来るたんびに先生に私が犯人だと言っていった。
もちろん先生は私を疑い始める。
美弥子の思うツボだ。
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