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それからというもの、毎日のように先生に呼び出されては、違うと言って怒鳴られる。
こんないじめかたするの美弥子だけなんじゃない!?
『沙耶?どう?先生に疑われる気分は?』
『美弥子…いい加減にしてよ!いじめてそんなに楽しいの!?』
『何よ。口答えする気?』
美弥子が私を睨む。
私も負けずと美弥子を睨む。
『うざいわねぇ…。どうもあんたと綾音の目は気に入らないわ…。みんな!やりなさい。』
美弥子が言った途端、クラスの女子が私を押さえ付ける。
『離しなさいよっ!美弥子!やめて!』
耳にも入らなかったように美弥子は男子に命令した。
『美弥子…何する気よ?』
『楽しいことするのよ。』
命令された男子は、バケツと雑巾を美弥子に渡した。
『バケツの中に入ってる水…どこのか分かる?トイレの掃除した水よ。そして雑巾は便器を拭いたもの。これを今からあんたの口にぶっこんであげるわ。』
『なっ………!!』
ゴム手袋をつけた美弥子は雑巾を絞り、私の顔の前に雑巾を出す。
『さぁ、口開けなさい。入れてあげるから。』
『いっ…やぁっ………!!!!』
そのとき、廊下から先生達の話声が聞こえた。皆いっせいに席にもどる。
私を押さえていた女子は私をほうりなげた。
『きやぁぁっ!!』
私は机の角に頭をぶつけた。
私の悲鳴を聞いた先生達が駆け付ける。
『いったいどうしたんだ!!?』
先生は目を見開く。
美弥子がバケツを持って、私は倒れている。
先生は私を保健室に運ぶ。
私は病院に運ばれた。
私が保健室に運ばれるとき、美弥子がクスッと笑ったような気がした。
―――――――。
『んっ………………。』
目が覚める。
私は個室で寝ていた。
もう…死ぬのかなぁ…。
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