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中は八畳くらいの広さで、小さな台所とベッド、他に扉が一つ。
どうやら、もう一部屋あるようだ。
俺は窓から差し込む月明かりを便りに扉を開くと、中にはトイレと風呂がある。
トイレは洋式ではあるが、いわゆる昔ながらのボットン便所……
風呂は木製で半分程、水が張ってある。
一応シャワーがあるが、現代の物とは違い、天井から生えている感じで、上の方にツマミがある。
水が当たらない様にしてツマミを捻ると、勢いは弱いが、当然水が出る。ちなみにお湯ではなく、冷たい水だ。
確証は無いが、作りからして、高い位置にある水のタンクからの水圧で水が出る作りだろう。多分水道も同じだろう。
そして、本当はゆっくりと風呂に入りたい所だが、火の付け方がわからない。
何せ、現代の様にガスや電気で温める訳ではないようだ。だとしたら、この世界の文明的に、おばあちゃんの家の様に薪を焚く等して温めるのだろう。だとしたら、俺には出来ない。なんとなくおばあちゃん家が懐かしくなった。
とりあえず、特にやる事は無いので寝ることにした。
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