Chapter3-Ⅳ

16/41
36630人が本棚に入れています
本棚に追加
/389ページ
中は八畳くらいの広さで、小さな台所とベッド、他に扉が一つ。 どうやら、もう一部屋あるようだ。 俺は窓から差し込む月明かりを便りに扉を開くと、中にはトイレと風呂がある。 トイレは洋式ではあるが、いわゆる昔ながらのボットン便所…… 風呂は木製で半分程、水が張ってある。 一応シャワーがあるが、現代の物とは違い、天井から生えている感じで、上の方にツマミがある。 水が当たらない様にしてツマミを捻ると、勢いは弱いが、当然水が出る。ちなみにお湯ではなく、冷たい水だ。 確証は無いが、作りからして、高い位置にある水のタンクからの水圧で水が出る作りだろう。多分水道も同じだろう。 そして、本当はゆっくりと風呂に入りたい所だが、火の付け方がわからない。 何せ、現代の様にガスや電気で温める訳ではないようだ。だとしたら、この世界の文明的に、おばあちゃんの家の様に薪を焚く等して温めるのだろう。だとしたら、俺には出来ない。なんとなくおばあちゃん家が懐かしくなった。 とりあえず、特にやる事は無いので寝ることにした。
/389ページ

最初のコメントを投稿しよう!