15人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちげぇねぇな。」
世間話をしている間に二人は食堂に着く。
適当に定食を頼み空いてる席に向かい同士で座り、昼食をとる。
「そういや慎二はあの話知ってっか?」
口内に米を頬張りながらも喋りかける。
「あの話?なんだそれ?」
怪訝な顔をしながら質問を質問で返す慎二。
「隣のクラスの奴が猫の姿した女の子を見たってヤツだよ。」
普通ならばこの問いをした者に対して思うことは、コスプレをした女の子を見たか、頭が可笑しいのかのどちらかだろう。
しかしキャットという組織が現れてからのこの国では其れほど変わった話でもない。珍しい話ではあるのだが。
「萌えキャラか?」
ニヤニヤしながら話す慎二に潤は怠そうから怠いに変わっていた。
「気持ち悪いなお前は…。」
「冗談だっての!で?それがどうしたんだ?」
潤が乗り気でないのを見て慎二は話題を戻した。
最初のコメントを投稿しよう!