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一度ため息を吐いてから声のトーンを落とし話し出す潤。
「この街にキャットが来る理由はなんだ?奴等は今、雇い主であるロシアに従ってる筈だろ?それに戦場となっているドバイにいるはずだ。何のためにここに?」
真面目な顔をした潤に対し、慎二も真面目に対応する。
「この辺に基地があるとか訓練場があるとかそんなんじゃねぇか?」
また潤は溜め息をついた。
「馬鹿かお前は?今戦争中なのに今更訓練ってか?んな訳ねぇだろ。基地にしろ何故行く必要がある?連絡なら電話で済む。そもそも基地があるならもっと目撃されててもいい筈だろ。」
それもそうかと慎二は納得するが、
「学年一位のお前に比べたらそりゃ馬鹿ですよ…」
どうやらふてくされた様であった。
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