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そうして1日の大半を学校で過ごした後、部活に入っていない潤は一人、帰路へとついていた
少し日が傾き始めた時刻。いつもの住宅街を通り家へと向かう潤。
しかしこの日はふと本屋に立ち寄ろうと思った。
特に欲しいものなどは無いのだが本屋へ入り色々と物色。そうこうしてる間に日は暮れ、店を出た時には辺りは街灯明かりのみとなっていた。
(もうこんな時間か。通りで腹が減る訳だ。)
どうでもいい事を考えながら歩く。
何気なく目線を上げると空には真っ赤な月が浮かんでいた。
今日はどうやら満月の様だ。しかし赤い月は珍しい。
空を見上げたままフラフラと歩いていると当然だが何かにぶつかった。
しかしぶつかった物が普通ではない。
どう見ても足元にいるのは猫。しかし当たった場所は肩。気のせいかも知れないが確かに肩は何かに当たっていた
しかし周りには何もない。ただ足元に小さな猫がいるだけであった。
(可笑しな事もあるもんだ…)
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