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彼を発見したときの遠山の驚きは尋常ではない。
見た目は猫科の動物。トラその物であった。
普通あるべき場所にあるべき姿でそうなっていたならば彼は何の感心も示さなかったであろう
しかし遠山がいる場所は小さいながらも、どう見ても一端の研究所であり研究室。
しかも山である。
おかしな所は他にもあった。
死後、間もないだろうトラの死骸。
その姿は白衣。死因は不明。
遠山は全ての異変を即座に気づき、そして驚愕した。
机の上の綺麗にファイリングされた膨大な資料。
多数が死んでいるのだが様々な動物が入ったゲージ。
そして白衣を着たトラ。
資料には主に動物の遺伝子、DNAについての研究成果が記されていた。
未発見の出来事が細かく記されており、それだけでも大発見と言える。
しかし、資料に含まれる情報はそれだけではない。人間の遺伝子についての研究。
想像を絶する悪魔の所業が行われていた。
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