第一章 猫屋敷

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第一章 猫屋敷

カイトは星海高校に通う高校一年生だ カイトは捨て子だった 気が付いたら施設にいた 持っていたのは一つのメモと一つの写真 「12年後に写真の場所に来なさい。私はそこで待っているわ」 カイトは勉強を頑張った 運動も頑張った ただ15になったら母親に会えるという約束だけを信じ   結果的に言えば会えていない カイトはいつか母親が会いに来る事を信じその家を借り一人暮らしを始めた 一人暮らしというのはとても大変なものだった 昼は学生として高校に行き 夜はバイトをして生活費を稼いだ ある日バイトからの帰りに捨て猫をみつけた 自分と同じ境遇のその猫を放って置けず飼いはじめた 捨て猫を見付けては連れて帰った そんなカイトの家に付いた呼び名が「猫屋敷」なのだ
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