第二章 秘められた想い

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斎「俺からしたらお前の方がよっぽど綺麗だ。この新選組にいる者で血に汚れてないのはお前だけだからな。何も後悔する事はない。もっと前を向け。」 俺にはこう言うしか出来なかった。 これであいつの心が癒やせるなんて思ってない。 俺にはあいつを癒す事が出来ないのは分かっているから。 悔しいがその役目は沖田にしか出来ない事。 あいつはそう言った俺に笑顔を向けた。 寂しい目をしたあいつが。 俺はいたたまれなくなり、その場を離れた。 これ以上、自分を抑え切る自身がなかったのだ。 あいつの感情関係なく、目茶苦茶にしてしまいそうだった。 あいつの身体を貪(ムサボ)った奴と同じように、俺も同じように貪ってしまう。 欲のためになら大切なものも崩してしまう。 それを俺は理性で抑えた。  
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