3571人が本棚に入れています
本棚に追加
/568ページ
斎「俺からしたらお前の方がよっぽど綺麗だ。この新選組にいる者で血に汚れてないのはお前だけだからな。何も後悔する事はない。もっと前を向け。」
俺にはこう言うしか出来なかった。
これであいつの心が癒やせるなんて思ってない。
俺にはあいつを癒す事が出来ないのは分かっているから。
悔しいがその役目は沖田にしか出来ない事。
あいつはそう言った俺に笑顔を向けた。
寂しい目をしたあいつが。
俺はいたたまれなくなり、その場を離れた。
これ以上、自分を抑え切る自身がなかったのだ。
あいつの感情関係なく、目茶苦茶にしてしまいそうだった。
あいつの身体を貪(ムサボ)った奴と同じように、俺も同じように貪ってしまう。
欲のためになら大切なものも崩してしまう。
それを俺は理性で抑えた。
最初のコメントを投稿しよう!