第二章 秘められた想い

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副長は俺の気持ちを知っているのだろうか。 俺はそんなに分かりやすい性格ではないと思っているのだが。 しかし副長にならばれていてもおかしくない気がする。 俺も負けじと副長に言った。 斎「俺も譲る気はない。」 土「そうか…。じゃあ勝負だな。」 副長はやはりそうか、といった表情をした。 木屋町通りを進む俺達。 高瀬川の川のせせらぎが耳を心地良く流れた。 四国屋の前に辿り着いた。 しかし、危険を感じる雰囲気はない。 はずれか…。 そう感じた瞬間、池田屋へ行っていたはずの一人が息を切らしながら走って来た。 「池田屋です!!」 俺達は走った。 今、局長達は戦っている。 なんとか持ちこたえてくれる事を祈りながら走った。 鎖帷子や鉢釛が走るのには邪魔だった。 放出しきれない汗が身体に纏わり付く。 気持ち悪さを感じながら、焦る気持ちを抑え走った。  
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