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「生きてる? ねぇ生きてるの? お~い」
鳥山が床にうずくまっている俺を指でつついているようだ。しかし今の俺はそんな事では生き返らない。
「あ~ぁ、ダメだ、死んでらぁ……えいっ」
鳥山がその小さな掛け声を発すると、何を思ったのか気を失っている振りをしている俺を攻撃してきた。
「ぐはぁっ」
無防備な俺は予想外の蹴りに肺から空気を一気に吐き出した。
「うわぁ! なんだまだ生きてんじゃん! つまんないの~」
鳥山は不服そうに言葉を漏らす。
……しかしつまんないってなぁ。一応は人の生死に関わることなんだからそれをつまんないとはなんだ。
しかもお前は何倒れてる奴を蹴ってんだ? 綺麗に脇腹に入ったぜ。こんなに綺麗に攻撃が入ったのは久しぶりだ。
さっきのは攻撃とは認めない。あれは殺人と言う。
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