日常

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「はぁ~光一~、ホントにダメダメだなぁ」  長い溜め息を吐き、本当に呆れている様な声で言われる。  もちろん俺には何がダメダメなのかが全然わからないのでイラッとくる。 「……で? 何の用だ」  怒りを抑えつつ簡潔に問い掛ける。 「おう、そうだった! 今夜8時に。いつもの場所だからね!!」  うるさい、そして喋り方がウザい。素直にそう思った。言ってもどうせ聞かないのはわかっているのでもう言わないけれど。 「あ~……わかった。やっとかよ」 「おうやっとだぜ! てかよぉ光一ぃ」 「ん? なんだ」 「おめぇ今どこで話してんだ? 今学校じゃなかったけ?」 「ん? そうだけど、それがどう……げっ!」  チラッと教室内に視線を向けるとみんなの視線とぶつかる。  ヤバくね? 「あ~……じゃぁそうゆうことで~」  さっさと携帯を切り教室から去る。  掛かってきた当初スピーカーから漏れ出す蛮の声はずっと教室中に響いていた。  途中でうるさかったので音量を1にしたのに近くのやつには聞こえていただろう。  
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